シャットダウンとリセット
ここでは、high-availability クラスタをシャットダウン、削除、リセットする手順を説明します。
Synology High Availability を使用して high-availability クラスタをシャットダウンする:
サーバーを別の場所に移動させたり、補修を行うために、high-availability クラスタをシャットダウンする必要があるが、high-availability クラスタの設定を維持したい場合は、次の手順に従ってください。
- DSM にログインします。
- Synology High Availability を開きます。
- [HA クラスタを管理] と表示されたボタンをクリックします。
- [HA クラスタをシャットダウン] を選択します。
- 確認メッセージが表示されます。[はい] をクリックして確定してください。
確定後、システムはアクティブ サーバーと受動サーバーの両方をシャットダウンします。再びサーバーをオンにするには、アクティブ サーバーと受動サーバーの両方を同時にオンにする必要があります (少なくとも 5 分以内)。
High-availability クラスタを手動でシャットダウンする:
各サーバーの電源ボタンを押すと、High-availability クラスタを手動でシャットダウンできます。
- どちらかのサーバー (アクティブか受動) の電源ボタンをビーという音がするまで押したままにします。
- 1 台のサーバーが完全にシャットダウンしたら、30 秒以上お待ちください (オンライン中のサーバーが設定を保存するのに時間を要します)。
- もう片方のサーバーの電源ボタンをビーという音がするまで押したままにします。
- サーバーが完全にシャットダウンするまでお待ちください。
再びサーバーをオンにするには、アクティブ サーバーと受動サーバーの両方を同時にオンにする必要があります (少なくとも 5 分以内)。
ブラウザの UI から high-availability クラスタを除去する:
両方のサーバーを切り離し、別のサーバーと接続するために high-availability クラスタを除去するには、次の手順に従ってください。
- [概要] ページを開きます。
- [HA クラスタの管理] と表示されたボタンをクリックします。
- [HA クラスタを除去] を選択します。
確定後にシステムが high-availability クラスタを除去します。状態欄には、除去の進行状況が表示されます。high-availability クラスタが除去されたら、アクティブ サーバーの本来の IP アドレスに転送されます。両サーバーの状態は「スタンドアローン」に変わります。
故障した high-availability クラスタをリセットする:
スプリット ブレイン エラーまたはその他の不具合により、DSM または Synology High Availability にアクセスできない場合は、サーバー上の [リセット] ボタンを押して、high-availability クラスタを強制的に切り離すことができます。
- サーバーからビーという音が聞こえるまで、[リセット] ボタン(通常はサーバーの背面にあります)を長押ししてください。
- システムが high-availability クラスタを除去すると、両サーバーのステータスが「スタンドアローン」 に変わります
- [リセット] ボタンを押すと、IP アドレス、DNS、管理者パスワードをはじめ、一部の設定もデフォルト値に戻ります。
- 管理者パスワードは未設定に戻ります。
- ゲスト アカウントは無効になります。
- DHCP は IP、DNS、Gateway、およびその他のネットワーク インターフェイスで有効になります。
- JumboFrames は無効になり、MTU は 1500 に設定されます。
- 管理ポートは 5000/5001 になります。
- PPPoE はデフォルト値に戻ります。
- IP オートブロックは無効になります(ブロックされた IP アドレスは削除されません)。
- Link Aggregation は無効になります。
- ファイアウォール規則は無効になります(規則は削除されません)。
注: high-availability クラスタを削除する間、一部のデータ書き込みが完了しない場合があります。データを確実に完全に書き込むために、受動サーバーではデータが消失する恐れがありますので、アクティブ サーバーでデータを複製してください。