全般設定
このページでは、Docker の全体的な設定を行う手順を紹介します。
概要
概要ページでは、Docker が使用する DiskStation の CPU とコンテナが使用する RAM の合計量を確認できます。また、有効にしたコンテナすべてのプロファイルも簡単に監視できます。
レジストリ
[レジストリ] タブでは、ストレージ サーバーから画像ファイルをダウンロードできます。Docker Hub で増大する画像リソースを簡単に使用したり、個人で構成したレポジトリ サーバーのリソースを使用したりすることができます。
ストレージ サーバーから画像をダウンロードする:
- 検索バーに関連するキーワードを入力し、[検索] をクリックします。
- 検索結果から任意の画像を選択し、[ダウンロード] をクリックします。また、ダブルクリックしてダウンロードすることもできます。
レポジトリ リストを管理する:
- [設定] をクリックすると、[レジストリ リスト] 画面で管理したいレポジトリを選択することができます。
- 次の操作を行うことができます。
- レポジトリの追加/編集/削除:[追加]、[編集]、[削除] をクリックして、選択したレポジトリで任意の操作を行ってください。
- レポジトリを使う:検索に使うレポジトリを選択できます。
注:
- Docker Hub はデフォルトのレポジトリ サーバーであり、削除したり編集したりすることはできません。
画像の管理
[画像] タブでは、DSM 上の全ての画像を管理したり、画像を選択してコンテナを作成したりすることができます。また、ファイルや URL から画像を追加することもできます。
画像を追加する:
- [追加] をクリックして、ドロップダウン メニューから 2 つのオプションのうち1つを選択します。
- URL から追加:ハブページまたはレポジトリの URL を入力します(例:mysql、https://registry.hub.docker.com/_/mysql、または https://registry.hub.docker.com/v1/repositories/library/mysql/)。
- ファイルから追加:DSM 上のフォルダから追加する画像ファイルを選択できます。
画像が含まれるコンテナを起動する:
- 画像を選択します。
- [起動] ドロップダウン メニューから [ウィザードで起動] または [Docker コマンドで起動] のいずれかを選択します。
- [ウィザードで起動] を選択すると、コンテナを作成するためのウィザードが開きます。
- [Docker コマンドで起動] を選択すると、ウィザードに従って行う操作を加速化する実行コマンドを入力できます。
注:
- ドッカーの実行は、次のパラメータに対応しています。
- "d"、"detach"
- "e"、"env"
- "link"
- "m"、"memory"
- "name"
- "P"、"publish-all"
- "p"、"publish"
- "privileged"
- "v"、"volume"
- ドッカーの実行は、次のパラメータには対応していません。
- "a"、"attach"
- "add-host"
- "c"、"cpu-shares"
- "cap-add"
- "cap-drop"
- "cidfile"
- "cpuset"
- "device"
- "dns"
- "dns-search"
- "entrypoint"
- "env-file"
- "expose"
- "h"、"hostname"
- "i"、"interactive"
- "lxc-conf"
- "net"
- "restart"
- "rm"
- "security-opt"
- "sig-proxy"
- "t"、"tty"
- "u"、"user"
- "w"、"workdir"
コンテナの管理
[コンテナ] タブでは、CPU や RAM の使用量を含め、コンテナの状態を見ることができます。他の追加設定を管理したり、構成したり、あるいは各コンテナの詳細を表示したりすることが可能です。また、コンテナ設定をエクスポートすると、データをドッカーに対応している別の DiskStation にも転送することが可能になります。
各コンテナの詳細を見る:
- [詳細] をクリックするか、選択したコンテナをダブルクリックします。
- 開いた画面で、次のタブをご覧ください。
- 概要: 選択したコンテナの CPU や RAM の使用量などの状態が表示されます。他にもポート設定、ボリューム、リンク、環境変数なども見ることが可能です。コンテナは開始、中止、強制中止することができます。
- 処理:このコンテナ内で実行している処理を見ることができます。
- ログ:選択したコンテナに関連するログを見たり、特定のログを検索したりすることができます。[エクスポート] ボタンをクリックすると、ログをエクスポートできます。
コンテナを編集する:
- コンテナを選択し、[編集] をクリックします。
- [基本オプション] タブでは、次のようなことが可能です。
- リソースの制限を有効にして、CPU の優先度とメモリの上限を設定します。
- デスクトップ上にステータスページとウェブページのショートカットを作成します。
- ポートを追加または削除します。
- [ボリューム] タブでは、次のようなことが可能です。
- ファイルやフォルダを追加または削除する。
- 追加したファイルやフォルダのマウントパスを入力する。
- ファイルやフォルダを読み取り専用にするかどうかを選択します。
- [リンク] タブでは、次のようなことが可能です。
- コンテナを追加または削除する。
- 追加したコンテナを匿名にする。
- [環境] タブでは、次のようなことが可能です。
- 特権のセットアップを有効にする。
- 環境変数を追加または削除する。
- 実行コマンドを入力する。
- [OK] をクリックして、設定を保存します。
コンテナで基本的な操作を行う:
- [操作] ボタンをクリックして、ドロップダウンメニューから以下のいずれかを選択します:
- 開始: 中止していたコンテナを開始します。
- 再開: コンテナを再開します。
- 停止: 起動中のコンテナを停止します。
- 強制停止: 不明な理由により停止が作動しないときに、コンテナを強制停止します。
- クリア:コンテナをクリアし、作成時の設定に戻します。
- 削除: コンテナを削除します。
注:
- コンテナを一旦クリアまたは削除すると、すべてのデータが失われ、復元することはできなくなります。
コンテナの設定を複製、インポート、エクスポートする:
- [設定] をクリックして、ドロップダウン メニューから以下のいずれかを選択します。
- 複製: 選択したコンテナの設定を複製することで、新しいコンテナを簡単に作成できます。
- 設定をインポート: 選択したコンテナに設定をインポートします。インポートするファイルを選択して [選択] をクリックします。
- 設定をエクスポート: 選択したコンテナの設定をエクスポートします。環境を同じイメージを持つ別のドッカーに簡単に導入できるようにします。
現在のコンテナの設定を別の Synology NAS にあるコンテナに適用する:
- [コンテナ] タブで、エクスポートしたいコンテナを選択します。
- [設定をエクスポート] をクリックします。
- 別の Synology NAS にログインして、同じイメージ ファイルを持つコンテナを作成します。
- コンテナを選択し、[設定] > [設定をインポート] をクリックします。
- 以前ダウンロードしておいたファイルを選択し、[選択] をクリックして設定をインポートします。
ログ
[ログ] タブでは、設定した時間枠内でのユーザーの操作を追跡できます。ログ全体を見たり、フィルタを使って見たいイベントだけを選択してください。
フィルタでログを検索する:
- 次の方法でログを絞り込むことができます。
- キーワード: ユーザー名を挿入して、その人に関連するログを検索します。
- タイプ: 見たいログのタイプを情報、警告、エラーの中から選択します。
ログをクリアする:
- [クリア] をクリックして、すべてのログを消去します。
ログをエクスポートする:
- [エクスポート] をクリックします。
- ドロップダウン メニューから HTML または CSV を選択すると、選択したファイル形式でログがエクスポートされます。