バックアップと復元
Directory Server でデータをバックアップして復元するには、2つの方法があります。
- LDAP データベースのバックアップと復元:Directory Server は管理とアーカイブを目的として、LDAP データベースをバックアップして復元します。
- Directory Server パッケージでバックアップして復元:DSM 内蔵の[バックアップと複製] を活用すると、Directory Server パッケージをバックアップしていつでも復元できるようにしておくことができます。この機能は、既存のパッケージを別の Synology NAS に移動させたいときに便利です。
LDAP データベースのバックアップと復元
定期的に LDAP データベースをバックアップして、バックアップファイルを復元することができます。
バックアップを構成する:
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[Directory Server] > [バックアップと復元] を選択し、[構成] をクリックしてください。
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バックアップファイルの保存先を選択してください。
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予定バックアップを有効にするにチェックマークを付けて、自動バックアップを有効にする予定を指定します。オプションにチェックマークが付いていない場合は、後から即時バックアップを実行することができます。
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バックアップ バージョンの最大数を指定します。
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適用をクリックします。Directory Server が指定した予定に従って LDAP データベースをバックアップしてファイルのバックアップを行います。
注:
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バックアップ バージョンが指定した数を超える場合は、古いバックアップファイルから削除されます。
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バックアップ中は処理が完了するまで Directory Server がしばらくの間 LDAP サービスを停止します。したがって、バックアップ予定時刻はユーザーがあまり LDAP サービスを使用しない時間に設定するようお勧めします (例: 4:00 A.M.)。
即時バックアップを実行する:
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[今すぐバックアップする] をクリックします。
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[OK] をクリックします。処理が完了すると、バックアップ先の共有フォルダの DirectoryServerBackup フォルダに「synoldap」というプリフィックスが付いたバックアップファイルが作成されます。
バックアップファイルを復元する:
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Synology NAS またはコンピュータにあるバックアップファイルを選択します。
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[復元] をクリックします。
注:
復元を行うと、現在の LDAP データベースにあるすべてのデータと設定が完全に削除されます。復元を行う際は、十分ご注意ください。
Directory Server のバックアップと復元
DSM のHyper Backupを活用すると、Directory Server パッケージをバックアップして、それを別の Synology NAS に復元することができます。
Directory Server をバックアップする:
- [DSM] > [Hyper Backup] > [作成] > [データ バックアップ タスク] を選択して、バックアップ タスクを作成します。
- バックアップ ウィザードに従い、バックアップするためのアプリケーションを選択するよう指示されたら Directory Server を選択します。
- バックアップ タスクが完了したら、次の Directory Server データがバックアップされます。
- Directory Server の設定
- FQDN
- パスワード
- ユーザーおよびグループデータ
Directory Serverを復元する:
- [DSM] > [Hyper Backup] > [復元] > データ を選択して、バックアップ タスクを復元します。
- 復元タスクが完了すると、現在の設定と Directory Server のデータが上書きされます。
注:
- パッケージを古いバージョンの DSM を起動している Synology 製品に復元することはできません。
- パッケージは前のバージョンのパッケージに復元することはできません。