Active Backup for Business 復元ウィザード

Active Backup for Businessはベア メタルとボリューム レベルのバックアップをサポートし、再構成された復元メディアを通じて復元を行います。 この記事は Synology NAS に保存された特定のバックアップ バージョンによりマシン全体を復元する時に、どのように復元メディアが機能するかを説明します。 復元メディアを構成する方法に関する詳細情報は復元メディア作成ガイドを参照してください。

要件と制限

注:

ダイナミック ディスクはベアメタルの復元にはサポートされていません。

Active Backup for Business 復元ウィザードの概要

復元

サーバーからバージョンを復元する方法:

  1. 必要なキーを押してデバイスの BIOS メニューに入り、ブートの順番を変更して復元メディアから最初にブートするようにしてください。これは、復元プロセスがターゲット デバイスの再ブートから開始するためです。 この変更を保存し、デバイスを再ブートします。 これで Active Backup for Business 復元メディア ウィザードに入るはずです。
  2. ドライバーとネットワーク アダプタをロード

    必要なドライバーが欠けている場合は復元は失敗します。 スムーズな復元プロセスを確保するため、このステップでインストール済みドライバーとアダプターをダブルチェックすることを強くお勧めします。

  3. Synology NAS にログイン

    サーバー IP またはドメイン名と証明書を入力して Synology NAS にログインし、保存されたバージョンを取得します。 次の2ステップで見るデバイスとバージョンは、ログインしているアカウントに基づいています。

  4. デバイスとタスクを選択

    ログインが完了すると、すべての利用可能なバックアップ済みデバイスおよびログイン アカウント用のタスクが表示されます。 バックアップ タイプの情報と[前回のバックアップ時間]は表にリストされています。 前回のバックアップ時間とは、前回のバックアップの開始時間を指します。

  5. バージョンを選択

    選択されたタスクのバージョンは左パネルに表示され、そこから選択ができます。 右のパネル上に選択されたバージョンの詳細情報が表示されます。

  6. 注:

    デバイス上のそれぞれのインストールされたハード ディスクの容量は、選択されたバージョンにある対応するバックアップ ディスクと等しいか、それよりも大きくなければなりません。 すべてのインストール済みハード ディスクの合計容量が選択済みバージョンの合計容量よりも大きいまたは等しい場合でも、個々のハード ディスクの容量はさらに大きいか等しいものでなければなりません。

  7. 要約をチェックして確認し、復元プロセスを開始

    復元は元に戻せないアクションになるということにご注意ください。 いったん開始すると、停止したり復元前の状態に戻すことはできません。 プロセス中にキャンセルすると、デバイスをブートできなくなることがあります。

  8. 終了と再ブート

    [終了]をクリックして、復元が完了したらデバイスを再ブートするか、あるいはオフにするかを決定します。 デバイスを再ブートする前に、復元メディアを取り除いておいてください。

復元をキャンセルする方法:

  1. 復元が終了する前に、ウィザードの下部にある[キャンセル]をクリックし、復元をキャンセルします。 復元もキャンセルもどちらも元に戻せない、ということにご注意ください。
  2. [終了]をクリックし、デバイスを再ブートするかそれともオフにするかを決めます。

復元が失敗した時に、「recovery.log」を検索して、Synology テクニカル サポートに送信する方法:

ベアメタルまたはボリューム レベルの復元が失敗した時は、「recovery.log」を検索して、Synology テクニカル サポートに送信することによりさらなる支援を受けることができます。 「recovery.log」は、デバイスを再起動またはオフにする前に復元ウィザードでのみ利用可能です。

「recovery.log」ファイルを検索するには、以下のステップに従ってください。

  1. ウィザードの右上隅でをクリックし、コンテキスト メニューを開きます。
  2. [コマンドライン インターフェース]をクリックしてコマンドライン インターフェースを起動します。
  3. 以下のコマンドを入力してメモ帳を起動します。

    notepad

  4. [メモ帳で開く] を選択し、挿入された USB ドライブのドライブ名にチェックを入れます。 例えば、挿入された USB ドライブのドライブ名が「S」の場合、以下のコマンドを入力して USB にログをコピーしてください:

    copy X:\ActiveBackup\recovery.log S:

    このコマンドを入力後に、ファイルをコピーするアクションを確認するメッセージが現れます。
  5. ログ ファイルをコピーした USB ドライブに進み、「recovery.log」という名のファイルを Synology テクニカル サポートに送信してさらなるトラブルシューティングを受けてください。